実は相続手続きの多くは専門業者に依頼しなくても、自分で行うことができます。
ただし、相続財産や相続人の状況によってはかなり時間を要する手続きもあり、通常の社会生活を継続しながら相続手続きを行うことは思ったよりもハードです。
そこで利用されるのが司法書士や行政書士に遺産相続の手続きを依頼する代行サービスです。
今回は遺産相続の手続き代行サービスを利用するメリットとデメリット、注意点についてご紹介します。
相続手続き代行サービスを利用するメリットとデメリットとは?
まずはメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
まず、代行サービスを利用するメリットとしては、手続きに必要な書類の準備や手続き方法など、専門知識を持った代行業者が手続きを代行してくれるため、手続きがスムーズに進むことが挙げられます。
相続手続きは法律や手続き方法が複雑であり、失敗すると手続きが遅れたり、手続きのやり直しが必要になることもあります。しかし、代行業者を利用することで、手続きのミスを防ぐことができます。
さらにいくつかの事務所では手続きを丸ごと代行してくれるため、手続き中においても自分の時間を確保することができる点も、大きなメリットです。
デメリット
一方、代行サービスを利用するデメリットとしては、代行料金が必要であることが挙げられます。
自分で行えば無料でできる手続きですが、専門事務所に依頼する場合、20万円前後の費用がかかることが一般的です。
また、代行業者によっては、必要以上に高額な料金を請求されることがあるため、業者選びには十分な注意が必要です。また、代行業者が手続きを代行することによって、自分自身が手続きの内容や手順を理解することができないというデメリットもあります。
以上のように、代行サービスを利用するメリットとデメリットがあります。
代行サービスを利用する際には、自分自身の手続きの知識や代行業者の評判を十分に調べた上で、適切な代行業者を選び、バランスを考えながら利用することが重要です。
代行業者選びのポイントとは?
次に、代行業者を選ぶポイントをご紹介します。
ポイント①「信頼できる業者を選ぶ」
まずは業者の信頼性を確認することが大切です。
業者の実績や評判を調べ、信頼できる業者を選ぶことが必要です。また、業者が所属する団体や資格の有無なども参考にすることができます。
また近年では、「相続情報について積極的に発信している」事務所を選ぶことも大切でしょう。
情報発信をしている事業者であれば、最新情報や時代に沿った手続きについて日頃からしっかりと情報収集しており、自分達の見識に自信を持っていると考えることができます。
ポイント②「料金体系をしっかりと確認する」
代行業者が提供するサービス内容や料金体系についても十分に理解しておくことが重要です。代行業者によっては、追加料金が発生することがあるため、事前に確認しておくことが必要です。
相続手続きをまるっと依頼したい場合、財産の評価額によって料金が変動することのない、「固定金額制」の相続事務所を選ぶことをおすすめします。
ポイント③「自分自身のニーズに合った業者を選ぶ」
さらに、代行業者を選ぶ際には、自分自身のニーズに合った業者を選ぶことが大切です。
例えば、相続手続きの種類や規模によって、得意とする業者が異なる場合があります。
また、代行業者の対応やサービス内容によっても、
自分自身が求めるものと合致するかどうかを確認することが必要です。
以上のように、代行業者選びのポイントは、信頼性や実績、対応やサービス内容、料金体系など、様々な観点から検討する必要があります。
しっかりと時間をかけ、自分自身のニーズに合った業者を選ぶことが、スムーズな相続手続きのためには大切です。
自分のニーズをまとめ、無料相談を利用しましょう
相続手続きは、書類の提出や手続きの進め方によっては、長期間にわたって行われることがあります。そのため、代行業者との間で手続きの進め方や期間についての認識が合わないと、トラブルや不満が生じる可能性があります。
そこで、代行業者と契約する前に、しっかりと自分のニーズをまとめ、必要な手続きの進め方や期間について、できるだけ具体的に確認しておくことが大切です。
無料相談で親身になって応対してくれる相続事務所であれば、安心して依頼をすることができます。
反対にあまりこちらのニーズをヒアリングしてくれない事務所であれば、別の機関を探すことをおすすめします。
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